理事長所信

2026年度 第44代理事長 
多田 光矢朗 

積土成山 ~築こう、未来を~

はじめに

 私は、2024年5月にさくらJCに入会しました。その年は右も左も分からず、呼ばれた例会や事業に参加しながら、JCが何を行い、何を得られる場所なのかを手探りする日々でした。2025年には、JCアカデミーに出向し、JCプログラムや塾会に参加することで、JCについての理解が深まりました。また、同じ塾の仲間たちと地域の課題を探り、フィールドワークや現場の方へのインタビューを行うことで、課題発見力や提案力が向上し、JAYCEEとしての基礎が固まりました。そして、塾会やイベントを重ねるなかで、友人と呼べる仲間ができ、JC生活がより実りあるものになりました。
 また、さくらJCでの活動としては、監事の皆様や宮城ブロック協議会様から多大なるサポートをいただき、2年ぶりにさくらJC単体で事業を実施できるまでにメンバーが成長しました。入会して間もないながら、これらはJC活動により社業とは異なる経験を得られたからこその結果であり、JCが貴重な自己成長の場であることの証明です。そして、前向きに参加すればするほど、その成長は大きなものになると確信しています。 さくらJCは、来年で44周年を迎えます。45周年や50周年といった節目が見えてくるなか、経験豊かなメンバーの卒業やサラリーマン層の増加といったメンバー構成の変化により、運営スタイルも大きく変化する節目の年となります。特に活動時間の制約が厳しくなる状況下で、今まで以上の活動を行うには、各作業内容の明確化と効率化が必要です。その状況下で柴田町・大河原町・川崎町・村田町をより良くしたいという強い想いを持ち、実行していくには、更なる会員拡大とさくらJCの土台の強化、メンバーの育成が不可欠です。そのためにも、2026年は会員拡大の活動とともに、メンバーが前向きに活動に参加できる環境の構築、並びに成長のための機会を創出し、自走できるさくらJCを作り上げます。そして、JCとしての強化だけでなく、メンバーのまちの魅力と課題への理解を深めることで、自身のまちに誇りを持ち、課題を解決していく強い意思を持ったリーダーを輩出できるよう、自ら率先して行動してまいります。

会員拡大

 ベテランメンバーの卒業も重なり、2026年の期首は6名スタートと、会員拡大も急務です。会員がいなければ、事業自体を行うことすら困難となるため、会員拡大はJCにとって必要不可欠な取り組みです。今後もさくらJCが事業を通して、まちの発展に貢献していくには、現状を全メンバーが十分に認識し、危機感を持って会員拡大を行う必要があります。2026年の拡大目標は10名とし、現役メンバーだけでなく、敬愛してやまないOB会諸兄姉の方々のネットワークも借りながら、会員拡大を行ってまいります。

 また、会員拡大のターゲットも、従来の若手経営層だけでなく、会社の成長や地域の活性・強化を前面に打ち出すことで、新たな層へのアプローチも視野に入れます。特に、役場のようなまちへの関心が高い人が集まる場所にスポットを当て、交流する機会を創出することで、JCの活動を理解・共感してもらい、会員拡大につなげます。新しい層のメンバーが増えることで、さくらJCに新しい価値観やつながりが増え、多彩な活動もできるようになると考えます。

 また、会員拡大のターゲットも、従来の若手経営層だけでなく、会社の成長や地域の活性・強化を前面に打ち出すことで、新たな層へのアプローチも視野に入れます。特に、役場のようなまちへの関心が高い人が集まる場所にスポットを当て、交流する機会を創出することで、JCの活動を理解・共感してもらい、会員拡大につなげます。新しい層のメンバーが増えることで、さくらJCに新しい価値観やつながりが増え、多彩な活動もできるようになると考えます。

 うした会員拡大とアクティブメンバー増加に加え、活動しやすい環境を整えることで、より活気あふれるさくらJCとなり、今までは行えなかった規模の活動が行えるようになります。活動の増加により、まちの発展に貢献するだけでなく、メンバーにJCの存在意義や、自己成長や仲間づくりといったJCならではの楽しさを知ってもらうことができます。そして、その楽しさが次の活動のモチベーション向上になる、そんな好循環をつくれるよう、会員拡大に取り組んでまいります。

JCとしての土台固め

 期首は入会歴2年未満のメンバーが100%となります。現役のメンバーもJCの存在理由といった概念的な部分だけでなく、実際の活動を進める方法のような実務的な部分も定着しきれていません。加えて、急激な世代交代により先輩方が受け継いできたさくらJCとしての文化やノウハウが途絶える瀬戸際でもあります。

 この状況を打破するには、メンバーの育成方法や活動環境を大きく変えていく必要があります。JCに入会して間もない頃は、自分がどのような立場にいて、何のために何をすべきか分からず、とりあえず在籍している時期もあるかと思います。 私自身も入会当初はLOMの組織構成や役職、会議での立ち振る舞いすら分からない状態が続いていました。ある程度は仕方のない部分ですが、モチベーションの低下を防ぐためにも、このような期間をできる限り減らす取り組みを行うことで、次世代のメンバーの育成速度が上がり、入会してから自立するまでの期間を短縮することを目指していきます。2025年はベテランメンバーから教えてもらいながら活動できましたが、来年以降はそうしたサポートがない中で進まねばなりません。社会が変化するスピードが年々増していく昨今では、今までの成長速度では追いつかなくなるため、今後はメンバーが力を合わせ、これまで行ってきた諸業務のノウハウやJCのマナーなどを整理・集積しLOM内で共有することで、自分たちでメンバーを育てられる土台を構築します。また、現在のメンバー育成方法は、会議やイベントに実際に参加しながら学ぶ形となっています。行動を通して得られる学びは大切ですが、座学ベースで得られる知識も少なくないと考えます。

 そこに先輩メンバーやブロックのサポートによる研修などを取り入れながら、体系的な教育体制を構築することで、さくらJCの土台強化とメンバーの育成速度向上につなげます。 また、活動の効率化も重要です。従来、JCは経営者層が多く集う場でした。しかし、現在のさくらJCのメンバー構成はサラリーマン層が8割を超え、活動時間や資金に制限があるのが実情です。特に日中の活動時間の制限が多い状況下でも今まで以上の活動を目指すには、JCとして必要なことを残しつつ、効率化と活動に参加しやすい環境づくりが求められます。一例としてドレスコードや活動参加への移動コストといった、参加意欲を下げるハードルとなっている要素を洗い出し、可能な範囲で削除・軽減することで、活動参加率の向上につなげ、より多くの経験が得られる土台を構築していきます。

 さらに我々が挑戦し、成長し続けていくためには、各メンバーのJAYCEEとしての基礎を強化する必要があります。具体的には、JCの核である事業を自分たちで構築、実行できるようになる必要がありますが、そのための一発逆転の秘策はありません。我々は、各JCやそのメンバーが当たり前に持っている知識や経験を一から積み上げ、血肉としていかねばなりません。経験の浅いメンバーながらも、まちやLOMの次世代がより良いものなるよう、自分たちに何ができるかを考え、小さなことでも挑戦し、経験を積んでいく必要があります。 また、LOM支援委員会を通じた事業構築を強化するための研修プログラムや他JCの事業への参加など、他JC団体の力を借りることで、現在のさくらJC単体では得られない経験を積めると考えます。こうして各メンバーが得た経験は、自分のものだけではなく、LOM内で共有することで、他メンバーも成長し、さくらJCとしての活性化につながります。 こうして、メンバーが経験を積んでいくことで、活動の幅と質が向上し、自分たちで活動を完結し発信できる自立したさくらJCに変えます。このように土台を強固にすることで、地域の課題解決などJCが社会から求められる役割をより多く果たせるようになると考えます。

新しく作るまちの未来に向けて

 まちの未来をダイレクトに変えることのできる、選挙への興味、関心を高めることも重要です。民主主義国家にとって選挙は政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることができる最も重要な機会です。

 2026年7月には、柴田町長選挙が行われます。柴田町のリーダーを選ぶ重要な機会ですが、直近の町長選の投票率は50%程度と、町民の半数が投票権を行使していません。また、2016年より投票権が引き下げられ18歳以上の方が投票できるようになりましたが、直近で行われた衆議院選では、18~20代の投票率は30%台、対して60~70代の投票率は60%台と、若い世代の政治への興味、関心が低い現状があります。

 未来をより良くするには、次世代の象徴である若者の政治への関心を今まで以上に高める必要があります。若者の政治参画意識を高めるため、政治への興味や関心を高められる手法を駆使していかなければなりません。そして一人でも多くの方々に自らが住まう地域の未来を考える場を提供することで、若者も含め各世代が望むまちの未来の実現に近付けます。

まちへの解像度を上げる

 我々は今まで自分たちのまちにどのような問題や課題があるか深く考えずに過ごしてきました。しかし、どのまちにも問題や課題があります。我々のまちでも行政が問題解決に向けて取り組んでいます。この取り組みにより課題が浮き彫りとなり、それに対して行政機関や各団体がまちの発展のために事業や運動を続けているなかで、我々JCがするべきことはなんでしょうか。それは、まちにも問題や課題を理解し、中立な組織であるJCだからこそ他団体では取り組むことが難しい役割を担い、活動を行う必要があります。

 さくらの地の魅力として、四季折々の豊かな自然があり、その魅力に触れるため、国内のみならず、海外からの観光者も足をはこびます。それだけの人を惹きつけるものが、あるものの、特定の場所にのみ人が集中し、周りには誰も足を運ばないなど、魅力ある観光資源を活かしきれていない現状があります。

 こうした課題を解消するには何が必要なのかを見極めることから始め、実際に地域の魅力を体験し、そして町役場をはじめとしたまちの問題解決に尽力する方々と情報交換を行い、手を取り合いながら地域の魅力を最大に活かした事業を実施します。各組織によって考え方、価値観は様々ではありますが、まちを良くしていきたいという思いは皆、共通しているはずです。そこへさくらJCが加わり、率先して行動することで、まちへの誇りや愛を生み出します。

広報戦略

 さくらJCが力を入れるべき項目として、広報活動の強化があります。現在のさくらJCは発信が弱く、我々の活動について十分に周知ができていない現状があります。メンバーの成長により活動の幅が広がっている現在、その内容をまちの皆様に広く届ける取り組みも重要です。活動単体では、関わった人たちにしかJCの活動は伝わりませんが、SNSを活用することで、より多くの方々に我々を知ってもらい、さくらJCの活動に理解と共感、関心を得ることにつながります。

 本年は広報活動を行うにあたり、去年と引き続き「知らない人に活動を知ってもらう」「誰でも気軽に見てもらう」「身近に感じてもらえる」を念頭に置き、事業案内や報告だけでなく、日常の活動紹介、事業開催までの準備段階の様子、メンバーの想いなどを継続的に発信していく必要があると考えます。

 また、さくらJCのただ活動を報告するだけではなく、効果的な広報手段を考え選択し、活動・運動をより多くの幅広い世代に向けて発信を行い、認知度向上を図り共感を得ることのできる取り組みが必要です。広報手法については、従来のFacebookに加え、時代に即した様々なツールを用い、選任の担当者を設けることで、責任ある広報活動を行い、さくらJCの活動への理解と共感、関心を広めます。

結びに

 JCは、会社の枠や立場を離れ、一から挑戦し学べる場であると、かつて日本JCの会頭を務めた先輩から教えていただきました。実際、会社の看板や役職も関係なく、一人のメンバーとして活動することになるため、初めて社会に出たときのような気持ちで活動に臨むことになります。

 そして、JCでは社業とはまた異なる目的と手法で活動することが多くなります。その活動のなかで、さまざまな人の価値観に触れ、今までにない経験をとおして、社業だけでは伸びづらい部分の成長や達成感を得ることにつながります。会社とJCの両立は、時間や費用の負担が増えるのは確かですが、両方の経験を積むことで短い期間で成長することができ、それが会社の発展、ひいては地域の成長につながります。地域の成長までは長期的な時間はかかりますが、地域や会社は人によってつくられていることから、一個人の成長が会社と地域の発展にいかに重要であるかは明らかです。そして、そんな地域の発展に貢献するJC活動が、さくらの地だけでなく、宮城、そして全国666のJCで今この時も行われていることを考えると、我々の活動が社会にとって有用なものであると胸を張って言えます。

 残念ながら、JCには40歳で卒業というルールがあります。その限られた時間の中でいかに多くの経験を積むかで、今後の人生は大きく変わります。成功もあれば失敗もあります。しかし、失敗から学べることも多く、JCはその失敗が許される団体です。最も悪とするのは、何もしないことです。

 JCでは、多くの人との出会いや多くの学びを得る機会、そして自分が変わるきっかけがあります。今の世の中では、一人でできることには限りがあります。しかし、できないからと諦めて行動しなければ前に進めません。そこで諦めないために、JCという団体があります。一個人や社業ではできないことも、仲間とともにチャレンジし、成功や失敗を繰り返す中で成長し、最終的に各個人の目標を達成していく。JCは、それができる団体です。一つのJCでは難しくても、宮城県内11のLOM、東北ブロック、そして日本全体を巻き込めば不可能はありません。困難と思われることでも、仲間と志を共有し、議論を重ねながら進めていくことで、まちの未来はより良いものになります。失敗を恐れず挑戦し、一つ一つ積み上げていくことで、まちの課題に立ち向かい、明るく暮らせるまちをつくるリーダーへと成長すると信じています。

【2026年度スローガン】
 積土成山 ~築こう、未来を~

【基本方針】

  • JCとしての土台固め
  • 会員拡大
  • 広報戦略
  • Jayceeとしての基礎強化