はじめに
一般社団法人さくら青年会議所(大河原青年会議所)は創立以来40年間絶えることなく、率先して道を切り拓き、時代とともに変わりゆく地域社会の未来を常に見据え、その歩みを進めてきました。そして、「まちづくり」として地域社会の課題を解決する運動を展開し、青年らしい議論と大胆な視点と行動を重ねることで「ひとづくり」が成され、この地域に数多のリーダーを輩出してきました。「不連続の連続」の歴史は2023年の今も脈々と受け継がれています。我々は先達皆様が創り上げてきた文化や伝統の意志を継ぎ、今日も明日も『この地域に何が必要なのか』を常に考え、行動し運動を発信していかなければなりません。
未来の子供達に残せるまちづくり
私たちの運動はなんのためにあるのでしょうか。次代につながるさくらの地域をつくるためです。我々を含む地域の方々が医療、福祉、行政サービスなど、全てに『充実』を感じ、この地域で生まれ育った子供たちが笑顔の中で健やかに育つ未来のために私たちがすべきことは同じ生活行動圏内にある柴田町、大河原町、村田町、三町を一つに集約し、『あたらしい街』を創りあげることではないでしょうか。私たちの先輩は三町合併の実現を目指して合併推進運動を展開してきましたが、柴田町、大河原町、村田町の合併には至りませんでした。さくら市の誕生は実現しませんでしたが、行政に先駆けてひとつになった創始の理念に変わりはありません。多様化する住民ニーズへの対応 住民の価値観の多様化、技術の発展などに伴い、住民が求めるサービスも多様化し、高度化しています。そのため大きな自治体規模に集約することにより、効率的かつ安定的な行政、財政の運営が可能になり、多様化・高度化する行政へのニーズへ迅速・的確に対応していくことが必須ではないかと考えます。青年会議所は地域住民と行政の架け橋となり双方の身近な関係性を築き、私たちを含めた一人ひとりの地域住民が課題解決に向け行動できる人材をより多くつくることでこの地域を持続可能なものに導けます。そして、持続可能な地域になるため、将来にわたって継続し、より発展に導ける長期的な視点で課題を捉えることが必要です。そのために最適なツールとしてSDGsがあります。SDGsの根幹にある「持続可能な開発」とは、「将来世代のニーズを損なうことなく、現代世代のニーズを満たす開発」のことを指しています。SDGsには、あらゆる分野における課題と長期的な視点での解決策が詰まっており、私たちが歩むべき道しるべとなります。SDGsを活用し地域とともに実践することで、私たちが目指すまちづくりを実現しましょう。
40年の歴史を知り新たなさくら青年会議所へ
私たちは先輩諸兄が携わってきた情熱の積み重ねに改めて深く感謝し、地域における各諸団体や各地会員会議所の同じ志をもつ仲間たちと成長することにより、厚い信頼を寄せ地域社会を牽引する団体へとなり、創立40周年という大きな節目を迎えることとなりました。また、さくら会議所の存在意義を再認識し、私たちが行う「まちづくり」「ひとづくり」の運動が地域の未来を創造することにより自信と誇りを持ち、受け継いできた理念や思想をしっかりと次の世代へ引き継いでいきます。ただ単に過去を振り返る機会としてではなく、感謝と尊敬を忘れずに、会員一人ひとりが地域社会を結ぶ接点である事を認識し、過去と今そして未来をその全てを大切な役割と考え運動を展開してまいりましょう。
この節目を、次なる目標に向け新たな時代へ踏み出す確かな一歩とする為に、さくら青年会議所40年の礎を更に強固なものとし、組織が一丸となることを目指していきましょう。
時代に即した会員拡大
地域に対する影響力を高め、信頼ある積極的な青年会議所運動を展開し続けるためにも、同じ志をもつ多くの仲間が必要です。私達の周りには地域の未来のために行動を起こす仲間が必ず存在するはずです。まちや地域住民のために真摯に運動に取り組む会員の姿が共感を生み出し、自ずと仲間の拡大に繋がり、存在価値のあるさくら青年会議所へとつながります。将来のさくら青年会議所をつくりあげるうえで、地域の問題や課題を見いだし、その解決策に導く「英知」と人のために行動を起こす「勇気」、地域の変革者となる「情熱」の3つの力を合わせ持つ人材の育成が必要です。お互いにぶつかり合いながら、本気で成長し価値観を認め合い協調すること、時代に即した価値観のもと自己の成長の機会を与えることが、青年会議所会員としての資質の向上と地域の能動者として行動を起こす人材へと変革を遂げます。
結びに
我々青年会議所メンバーは仕事の時間を割き、家族との時間を割き、有限な時間を青年会議所活動に充てています。時間を惜しまず、周到に準備した内容の事業であっても時には失敗する事もあるかもしれません。しかし、私たちは十二分に議論を交わし、誰に恥じることなく、そしてたった一人であっても誰かのためになるのであれば失敗を怖れず行動していく事に価値があると考えています。
正しさは時に立場や状況によって形を変えます。私たちはその都度、自らの行動を選択していかなければなりません。その選択で葛藤・失敗といった経験が得られ、経験の糸をつむぎながらその糸は太く頑丈に、そして様々な彩りにより個性が生まれ、その人の魅力になっていくのです。本年、一般社団法人さくら青年会議所は強靭かつ魅力的な組織へと更なる変貌を遂げていくと確信します。
【2023年度スローガン】
toU~想いを繋げよう~
【基本方針】
- 過去の三町合併運動の検証
- 地域社会と連携した持続可能なまちづくり事業の実施
- 40周年記念式典および記念事業の実施
- 時代に即した会員発掘と100%拡大の実施